本棚学
「女性小説」というくくりの棚のある本屋がたまにある。
そこに、倉橋なんとか・小池真理子・吉本ばなな・最近だと小川洋子などが並んでる。女性作家の歴史小説・経済小説はない。
確かに、まとめたくなる気持ちはわかる。
「作者自分の周辺世界がどこか欠けてて、作品で形式の踏襲に走っている」著者群なんだと思う。額面通り女性作家だから並んでるのではなくて。
形式の反復が売り上げにつながっている(=読者も同じタイプ)なので、物語としての巧拙を磨く方向のみ残り、初めの一冊が一番面白い(=2作以降は1冊目の変奏)ということになりがち。
あのアゴタ・クリストフですら、そうだった。
以上、忘年会帰りのつたや女性作家棚前で友人と妄想。